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2026.09.07

ローソン店頭でステーブルコイン決済を実証

法定通貨に価値が連動し、デジタル空間における低コストな決済手段として注目を集めるステーブルコイン。その利便性が期待される一方で、私たちが日々利用する実店舗への導入には高い壁が存在していた。特に、秒単位の処理速度とスムーズなオペレーションが求められるコンビニエンスストアなどの現場では、既存のPOSレジシステムと直接連携できなければ実用化は難しい。
こうした実店舗における決済速度やレジ運用の課題を検証すべく、既存POSと直接連動させる新たなアプローチが動き出した。2026年8月17日、株式会社ネットスターズは株式会社ローソンが運営するローソン大崎アトリウム店において、キャッシュレス決済ゲートウェイ基盤「StarPay」を活用したステーブルコイン決済サービス「Stablecoin Pay」の実証実験を実施した。米ドルや日本円に連動する3種のコインを用い、レジ前での実用性を検証。Web3のデジタル通貨を日常の買い物体験へ溶け込ませる試みが、次世代決済インフラの扉を開こうとしている。(文=MetaStep編集部)

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既存POSとStarPayを連携。3種のコインで挑む店頭決済

マルチキャッシュレス決済を展開するネットスターズが実施した本実証は、実店舗環境においてステーブルコイン決済を円滑に運用できるかを検証するものだ。2026年8月3日の予備実験を経て、8月17日にローソン大崎アトリウム店にて関係者を対象に行われた。

(引用元:PR TIMES

ネットスターズは2026年4月にWeb2とWeb3の金融をつなぐ構想「StarPay-X」を発表し、7月には「Stablecoin Pay」の商用化と事業者受付を開始していた。今回の実証は、その商用基盤がリアルな店舗オペレーションに適合するかを問う重要なステップとなる。

実証の核となったのは、ローソンの既存POSレジシステムと「StarPay」の接続である。新たな端末を追加するのではなく、店舗で日常的に使われているPOSレジと連動させることで、レジ回りのオペレーションを乱すことなく決済を完了できるかを検証した。

対応通貨には、米ドル連動型の「USDC」および「USDT」、日本円連動型の「JPYC」という主要な3種類のステーブルコインを採用。Solana、Morph、Polygonといった複数のブロックチェーンに対応(JPYCはPolygonのみ対応)し、ウォレットには「MetaMask」を用いて決済処理を実施した。会計にかかる処理速度をはじめ、店舗オペレーションへの影響や利用者の操作性など、実店舗導入に向けた実用性が多角的に確認された。

コンビニレジから始まるステーブルコインの社会実装

ローソンの店頭で行われた今回の実証が示唆するのは、ステーブルコインの普及における主戦場が「オンライン上の取引」から「過酷なリアル店舗」へと移行し始めたという事実である。

短時間で大量の顧客を捌くコンビニのレジは、あらゆる決済手段において高い処理能力と安定性が求められる現場だ。この過酷な環境で既存POSとのシームレスな連携を実証したことは、他の小売業や飲食店といった幅広い実店舗への横展開を見据える上で、重要なマイルストーンとなる。

また、ステーブルコイン決済の実用化は、店舗側にとっても決済手数料の低減や売上金の即時着金といった恩恵をもたらす可能性を秘めている。加えて、米ドル連動コインへの対応は、訪日外国人観光客が高額な為替手数料や両替の手間をかけずに自国通貨感覚で買い物を行う環境を整え、インバウンド消費のさらなる活性化を後押しするだろう。

Web3技術の実装は、特定のプラットフォーム内に閉じこもる段階を終え、街中のリアルな店舗インフラへと溶け込みつつある。ネットスターズとローソンが提示した店頭決済モデルは、デジタル通貨が人々の日常的な決済手段として定着するための現実的な一手となるはずだ。

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