メタバース/VR/XR等の事業支援・開発を手掛けるVが、メタバースユーザー351名を対象に行った「メタバース上での活動に関するアンケート」によると「VR機器を利用してメタバースを楽しむ層」がおよそ9割。週3日以上メタバースを楽しむユーザーは実に6割を超えたという。調査対象が『メタカル最前線』読者のため、VR機器のコアユーザーが中心と想定されるが、20~30代を中心としたメタバース利用の実態を知ることは、メタバースのビジネス活用を考える参考になるはずだ。(文=MetaStep編集部)
「メタバースでの活動に関するアンケート」は、2024年10月28日~11月7日に、JapanStepのメディアパートナーでもある『メタカル最前線』読者を対象に行われた。メタバースユーザーの男女比はおよそ7割が男性。20~30代がユーザーの80%を占めた。VR機器を利用してメタバースを楽しむ層がおよそ9割に及び、20~30代層において、裾野の広がりが確実に広がりを見せていることがわかる。
利用頻度は毎日というユーザーもおよそ2割。5~6日も含むとおよそ3割が、ほぼ毎日メタバース空間に入っていることがわかる。
今回の調査では、週3日以上メタバースを利用する層が「VRChat」を中心に60%を超えていることがわかった。アバターやアバターが着用するファッションアイテム等のデジタル上の消費を含む、メタバース関連での消費額が年間50,000円を超える層も38.3%おり、メタバース関連市場の拡大も見込める結果となった。調査では、「あるVRChatユーザーの1日」も紹介された。
Vでは、今回メタバースのビジネス活用を展開、または参入を検討する企業に向け「定性・定量調査サービス」の展開を始めたという。コミュニケーションサービス「Discord」でVが運営するメタバース領域国内最大規模のユーザーコミュニティや、月間25万PVを超える自社運営メディア「メタカル最前線」等で得られるリアルなメタバースユーザーの情報を、ニーズに合わせた定性・定量調査として提供するという。
国内のメタバース市場では、コンテンツ制作やユーザー獲得には高度な専門知識とノウハウが必要であり、収益化が大きな課題となっている。「メタバースに実際に住んでいる」ユーザーを対象とした調査は、事業展開のひとつの参考になるかもしれない。