西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、2023年11月30日から「大阪環状線NFT駅スタンプラリー」というNFTを活用した取り組みをスタートしました。
(引用:株式会社HashPortプレスリリース)
金銭的に価格がつくデジタルデータとして、投資・投機的な側面が注目されがちなNFT。しかし実際は、より身近な形で活用される可能性を秘めた技術でもあります。
特に、JR西日本が実施しているスタンプラリーのように、何かを収集する類の取り組みでは、NFTが持つ技術的な特性を最大限に活用することができます。
この記事では、「大阪環状線NFT駅スタンプラリー」の概要を説明した上で、スタンプラリーのようなビジネスにNFTを導入する目的について説明します。
「大阪環状線NFT駅スタンプラリー」は、大阪・関西万博の公式ウォレット「EXPO 2025 デジタルウォレット」とJR西日本のコラボ企画 です。
イベント期間中、大阪環状線全19駅および323系万博ラッピング列車内の合計20か所で、NFTのスタンプを受け取ることができます。
スタンプの受け取りには「EXPO 2025 デジタルウォレット」が必要です。事前にスマホにアプリをダウンロードし、スタンプ設置箇所にある専用2次元コードを読み取ることで駅スタンプNFTを獲得できます。
なお、NFTのデザインは関西にゆかりのあるイラストレーター・アーティストが行っており、この企画だけのオリジナル駅スタンプに仕上げています。
ここからは、「大阪環状線NFT駅スタンプラリー」のような取り組みにNFTを活用する目的と効果について解説します。NFTは「何かを収集する行為」を伴うビジネスには非常にマッチすると考えられます。その理由について、NFTが持つ技術的な特徴を踏まえて説明します。