MetaStepのパートナー企業の皆様へインタビューを通じ、近況や2025年に描く戦略・展開などを読者にお届けする新春企画。第3回目は、パートナー企業「V(ブイ)」さん(以下敬称略)。
Vはメタバース領域で事業を展開し、メタバースの導入支援だけでなく、Webメディア「メタカル最前線」の運営なども手掛ける企業。メタバース主要プラットフォームである「VRChat」「Roblox」において国内最大ユーザー数のコミュニティを運営し、日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社」に選出される、熱いスタートアップ企業です。
2024年9月にはソニーグループ、スクウェア・エニックス、伊藤忠商事などを引受先として資金調達を行った同社。日本の「メタバース」新時代をリードする存在の一つとしてフィーチャーしていくだけでなく、同社が運営するMetaStepとの提携メディア「メタカル最前線」とも、共創を続けて参ります。 それではよろしくお願いいたします!
(V様と共創した下記記事もぜひご覧ください!)
株式会社V 代表取締役兼CEO
藤原 光汰(Alice)
AIレシピ提案アプリを開発するスタートアップを共同創業。その後、株式会社バンクに入社。即時買取アプリ「CASH」と後払い旅行サービス「TRAVEL Now」の立ち上げを担当したのち独立。2019年に株式会社Vを創業後、複数のコンシューマー向けサービスを開発。人気ゲームタイトルでアジア最大ユーザー数のコミュニティを運営。2024年9月には株式会社Vの第三者割当増資を実施。ソニーグループ、スクウェア・エニックス、伊藤忠商事などを引受先として資金調達を行い、日本の「メタバース」新時代をリードする存在の一つとなっている。
2024年のメタバースに関しては、プラットフォーム選定が明暗を分けた1年でした。VRChat等のサービスの急成長と共に今年一気に拡大していく企業が増えた印象があります。VRChat,Fortnite,Roblox,ZEPETOの4プラットフォームがきちんと圧倒的な人口と滞在時間を持つサービスとしての地位を確立したことは、メタバース業界にとってある意味みんなが期待してた姿でもあるので、そこから更に事例が増えていく傾向が強くなると思います。
24年9月の資金調達は業界内外からすごく反響がありました。業界をリードしていく存在になれるよう頑張っていけたらと思っています。
大丸松坂屋百貨店様とは1年を通じてVRChat向けオリジナルワールドの制作公開、アバターの制作販売、衣装の制作販売をさせていただき大きな反響がありました。
横須賀市様とのお取組みもスカジャンのZEPETO向けデジタルアイテムを制作・販売をきっかけに継続的にお取組みさせていただいており、お取組みさせていただいている企業様の継続的な成果に繋がるよう尽力しています。
IPのコラボも話題となりました。「無職転生」「きんいろモザイクThank you!!」との公式の衣装制作販売やワールド公開も反響が大きかったですし、VTuberでは「あおぎり高校」「犬山たまき」の衣装制作・販売。ファッションブランドでは「EMODA」「GYDA」の衣装発売もそれぞれ反響をいただきました。
自社のVRChat向けワールドである「ジェイプラ」も0から公開3ヶ月で17万人超の来場者数となり、業界ごとのメタバース活用の方向性が見えてきたと感じます。
なお、2024年のプレスリリースの数を振り返っていたら約50本も出ていました。多くの取組みに恵まれた1年でした。
メタバースに関しては、ようやく「人がいるプラットフォームで事業しないとそもそも難しい」という事実がスタンダード化してきたところかなと感じています。そのうえで、メタバース上でのトラクションやソーシャル上でのムーブメントを起こす。ということが出来るかどうかが論点となってきており、よりトラクションはもちろんメタバース上でのコミュニティ形成が出来るかどうかが肝になってくると思います。
2025年は「メタバース✖︎リアルの実例」と「メタバース✖︎リアル物販」の年になると考えています。この2つの事例は多くの企業が求めているところであり、業界内でもまだ少ないところです。この実例を僕たちがつくりにいくことで、業界全体でも成功事例が増えていくように奮闘していきたいと考えています。
メタバースの世界で暮らす人々の生活をよくするもの、この世界で生きる時間が増えるような取組みはどんどんやっていこうと思っています。
この世界は個人のクリエイターによって生み出されたものによって支えられている部分も多くあり、そういったクリエイターがより活動しやすくなるような経済的な仕組みも含めて包括的に、この世界に対してインパクトのあることに取り組んでいきたいと思っています。
来年は、今年仕込んでいるもの含めて、業界を一歩前に進めるような実例の創出を更に進めていきたいと思います!