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2024.11.27

インターンプロジェクトが示した可能性 JapanStepが目指す『Web3的共創』は新ステージへ

JapanStepプロジェクトとして初の取り組みとなったインターンプロジェクト。クライマックスとなるイベント(詳しくはこちら)が終わり、早くも2週間。かつて賑やか(時に騒がしいほど)だったオフィスは、今や静まり返り、少し寂しささえ感じる。

インターンプロジェクトは筆者が主に担当した。これまで数回にわたり本インターンについて触れてきたが、その全貌を語る予定はなかった。しかし、想像以上の評価を各方面からいただいたこともあり、僭越ながらこの記事にて全容を振り返りながらご紹介しようと思う。

本メディアは、Web3の新潮流の中で産声をあげたメディアとして、従来のWeb2的な枠組みを超えた新たな価値創造を目指している。今回のインターンプロジェクトは、まさに『Web3的共創』を体現する場となった。DAO的、またはWeb3的な新たなインターンの形としても今後の可能性を感じている。人事・採用担当の方々や大学関係者の皆様にとっても、新しい視点の一助となれば幸いである。(文=MetaStep編集部)

本インターンプロジェクト概要

JapanStepは、企業や官公庁、教育機関など多様なステークホルダーが共創を通じて日本を次のステージへ導くことを目指すメディアプロジェクト。その第一弾、『MetaStep』は、2024年2月の立ち上げ以来、半年余りで約100の企業・団体が参加するまでに成長し、様々な共創が生まれている。こうした背景の中、企画されたのが、本インターンプロジェクト。MetaStepの取材をきっかけに出会った大阪労働局様、Cluster様にも協力いただき、東京国際専門職大学様デジタルエンタテイメント学科のインターンを実施。インターン期間中に、大阪労働局がCluster上に設けた『バーチャルわかものハローワーク』の課題を解決するイベントを企画から開催まで行った。約一ヵ月半という短期間で、ゼロから企画立案、イベント運営に至るまでのプロセスを4名の学生たちが主体的に担う。本プロジェクトは、インターンとして学生に職業体験をしてもらう以上の、JapanStepが描く、『Web3的共創』を体現できた。

最初にして最大の難関

インターンが始まった。オフィスの歓迎ムードとは裏腹に、筆者の心情は穏やかではなかった。約1週間の間で学生たちに提案をまとめさせ、プレゼンさせなくてはいけない。

筆者は広告関連の提案を日常的に行っているものの、インターンを任されるのは初めてである。ただ、そんな中でも2点、絶対こだわりたいと思ったことがある。一つ目は、『学生だから』といった先入観を打ち破る高いレベルの提案をさせるということ。二つ目は、学びや成長を最大限引き出すことだ。学生たちは数ある企業の中から当社を選んでくれたのだ、今後にいきる財産を一つでも残したかった。

企画提案に携わっている方にはお分かりいただけると思うが、抑えるべき重要な要素は無数にあっても時間が圧倒的に足りなかった。インターン開始からわずか2日後にはオリエンテーションを控え、その一週間後にはプレゼンが予定されていた。この短期間で二兎を追うのはいささか無理がある。企画に焦点を当てるなら、フレームをガチガチに固め、ある程度こちらが考えた企画に導いていくように、学生たちの負担を軽減するような進め方も考えた。非常に迷った結果、学びに焦点を当てることに決めた。負担は大きくなるが、彼らが自らゼロから考えだすプロセスを経験させる方が学びにつながると判断したのだ。

とは言っても、協力してくれた皆様の期待を超えることも諦めたくはない。そのため、ゴールや中間地点などのプロセス明確に提示し、どのようにそこにたどり着くかは、学生たちに考えさせながら進行することを基本方針とした。提案までの約一週間、彼らに示したゴールは以下の2つだ。

1人1案考え、提案すること。その中から1案大阪労働局様に選択していただく

目指すべきゴールは、自身の提案が採用されること

このゴール設定を元に、まずオリエンテーションでどんなことを聞き出すべきかを学生たちに考えさせた。当初不安もあったが、彼らの議論に耳を傾けていると、やっと核心に迫るような議論がなされた。『自身の提案が選ばれるためには、何が必要か』という問いが生まれ、最終的に『課題を解決できる案』と、私がこれだけは理解させたいと考えていた答えにたどり着いた。この意見にたどり着かなかったときのためにスライドも用意していたのだが、使う必要が無くなった。とても嬉しい誤算だった。

また、私の介入は最小限にするため、日替わりでリーダーを選出することにした。リーダーに任命すると、やはり責任感を持ってくれる。議論を引っ張ってくれるのはもちろん、

私が示したゴールに向け、どのように達成するかも考えてくれた。もちろん、一人では決められないので議論になる。このよう流れにしたのは大きなメリットをもたらした。自ら積極的に意見を出す、全員の意見を引き出すなどと、それぞれのスタイルでリーダー役をこなす。このことで彼ら自身も、メンバー同士の強みを理解していったと思う。同じ学校に通いながらも学部やクラスが異なるため、ほぼが初対面。各々の強みなども知る由もない。

学生たちには幾度となく議論をしてもらった

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