「NFT=非代替性トークン」は、売買目的だけなく、地域創生や、製造業におけるサプライチェーン利用など様々な活用法が見出されている。業界活性化の起爆剤となっているケースも少なくない。今回のテーマである「アート業界」もその一つだ。
MetaStep編集部は、国内初のアプリ型NFTプラットフォーム「HARTi(ハーティ)」を立ち上げた、HARTi CEO吉田勇也氏にインタビューを実施。「感性が巡る、経済を創る」を企業理念に、文化産業のインフラ創造を目指す同社。吉田氏が留学時に体験した、英国のアート文化から着想を得たHARTiのNFT活用は、日本のアート業界に新たな風を吹かすのか。(文=MetaStep編集部)
(前回のインタビュー記事:【インタビュー】韓国で大ブーム! 「NFT×フォトブース」は販売促進の新たな打ち手となるのか も併せてご覧ください。)
HARTiは、国内初のアプリ型NFTプラットフォーム「HARTi」を開発・提供する企業。NFTの流通(無償配布・販売)機能を備えながら、ビットコインやイーサリアム等の仮想通貨を使わずにNFTを購入できるのが特徴。さらに、取引に必要なNFTウォレット作成が最短30秒で作成できるため、初心者や知識の少ない方でも扱いやすく好評だ。2022年4月よりサービスを開始してから登録ユーザーが12,000名を突破している。
このアプリでは、HARTiが審査を行なった質の高いアーティストやクリエイター、ブランドのNFTを購入できるだけでなく、全国の百貨店や商業施設などのリアル空間と連動しており、各所で開催されるイベントで利用される。街で発見したNFTアートについて詳しく知ることができたり、好きなアートジャンルをもとに、展示会の情報をいち早く知らせてくれる。NFTの購入プラットフォームでありながら、アートに触れるきっかけを提供してくれているのがHARTiだ。この手軽さを利用して開催されたのが展示会「HARTi Gallery」だ。