ChatGPT 、Microsoft 365 Copilot(コパイロット)など生成AIのサービスがリリースされ久しいが、読者の皆様は生成AIを使いこなせているだろうか?生成AIが実際にビジネスの領域でどれほど活用されているのかと考えると、使いこなせている方と、そうでない方で2極化しているのではないかと想像する。メタバース領域においてもAIを組み込んだサービスも続々登場し、今後あらゆる分野でAIが技術やサービスの基盤になることが想像される。
今回Metastep(メタステップ)編集部は、生成AIのビジネス活用の事例を調査するため、超高精度AI自動翻訳の開発・運営を手掛けるメタリアル社主催のイベントに参加した。イベントでは、メタリアル社と共同でAI開発を進める企業との対談、有識者による鼎談などが行われた。どのセッションも非常に見応えがあったが、今回は株式会社デジタルハーツ社のAI翻訳ツール『ELLA』と、東洋経済新報社が展開する、『四季報AI』、2つの事例を中心にご紹介する。
どちらの事例も先駆者だからこその大変な苦労があったが、大きな発見もあったようだ。挑戦したからこそわかる貴重な知見を読者の皆様にも共有したい。(文=MetaStep編集部)
【今回編集部が潜入したイベント】
AI自動翻訳分野において、いち早く技術的ブレイクスルーを果たし業界を牽引してきた同社。現在は翻訳以外にも、専門文書作成業務のDX推進など、今まで培ってきたAI開発力を武器に活動領域を広げている。
まずはAI翻訳ツールの進化系ともいえる、エンターテイメント向け翻訳ツール『ELLA』の事例をご紹介する。講演はデジタルハーツ グローバル事業部部長 山科 真二氏とロゼッタ 代表取締役 渡邊麻呂氏による対談形式で行われた。