1. MetaStep TOP
  2. ビジネス活用を学ぶ
  3. VRChat「SPACE JAM 3」開幕!“宇宙”をテーマにクリエイターが集まる

VRChat上にクリエイターが集まり、即興で作品を制作するイベントを「JAM(ジャム)」と呼ぶが、その宇宙版が行われているのをご存じだろうか。「宇宙開発」「宇宙での暮らし」といったテーマで、ワールドや作品を投稿するクリエイタージャム「SPACE JAM 3」が2026年2月末から開催中だ。

海外の宇宙団体(National Space Society=NSS)とVRChatが連携して、宇宙産業側の審査員も参加する当イベントは「持続可能な宇宙と再生する地球」など、本格的な宇宙産業のテーマを設定している。当イベントの魅力を、当イベントのパートナーである日揮グローバルさんよりご寄稿いただいた。(リード文=MetaStep編集部、本文=日揮グローバル 横山 拓哉 さん)

併せて読みたい:「『想定外』から人気コンテンツが誕生!異業界を繋いだVR活用とは同社のメタバース領域における取り組みを取材。

日揮グローバル株式会社
デジタルプロジェクトデリバリー部月面プラントユニット
横山 拓哉 さ

2004年入社。サウジアラビア・クウェート・オマーンなど多くの海外プロジェクトにてOil & Gasプラントのプロジェクトマネジメント(スケジュールコントロール)に従事。2021年より月面プラントユニットに異動、同ユニットが提唱する月面スマートコミュニティ:Lumarnity® (Lunar Smart Community®)をVRChatでリリース。JAPAN Metaverse Awards 2025で「Best Industry Metaverse / 実空間メタバース賞」受賞。

こんにちは。日揮グローバルの横山です。

日揮グローバル株式会社は、日揮ホールディングスグループの中で、主に海外における石油・ガス、LNG、インフラ分野のプラント設計・調達・建設(EPC)を担うエンジニアリング企業 です。世界80カ国以上で2万件を超えるプロジェクト実績があり、エネルギーの安定供給や脱炭素化に貢献しています。2020年12月に社内で月面プラントユニットが発足し、当社が構想する月面推薬生成プラントを中核とする、月で人類が長期滞在するための循環型インフラを備えたスマートコミュニティ「Lumanity®」プロジェクトを推進中です。
(詳細はMetaStepのインタビュー記事「「想定外」から人気コンテンツが誕生!異業界を繋いだVR活用とは」を読んでいただければと思います)

その過程で、想定外のVRChat活用ができると気づいてから、積極的にメタバース領域にも活動の幅を広げています。
そこで知ったのがVRChatの宇宙系クリエイタージャム 「SPACE JAM」 です。

SPACE JAMとはどんなイベント?

ざっくり言うと、「宇宙」をテーマにした作品をVRChat上で作って応募するイベントです。
VRChat社と、宇宙政策提言やロビー活動を行うアメリカの団体National Space Society(NSS)が主催する公式の取り組みで、入賞作品は、VRChatを起動したときに最初に表示される標準的な拠点ワールド「VRChat Home」で公開され、その作品が多くの人の目に触れる“お祭り”でもあります。
日揮グローバルが当イベントと関わるきっかけは、2024年。第1回SPACE JAMに弊社のLumarnity VR*を応募したことです(結果は惜しくも入賞ならず…)。

SPACE JAM (2024)

日揮グローバルは、第2回のSPACE JAM 2、そして今回のSPACE JAM 3でも公式パートナーとして参画し、このイベントを応援しています。 

SPACE JAM 2公式ビジュアル。ちなみにトップ画像にあるJGCとはJapan Gasoline Companyの略称で、日揮グローバルの英語名です

これまでの受賞作は、宇宙という壮大なテーマだけあって規模感も桁違い。
映画に出てくるのスペースコロニーのような臨場感を体験でき、その精巧さにも驚きます。YouTubeではユーザー体験動画もありますし、何よりご自身で体感いただくといいでしょう。

(引用:SPACE JAM2公式サイト

「Film Creators(映像部門)」も追加され、より多くのクリエイターが参画

これまでワールド制作部門のみだったSPACE JAM は、今回からFilm Creators(映像部門)が加わり2カテゴリになりました。

(1)World Creators(ワールド部門)
VRChatで“宇宙”を表現するワールドを作って応募。
Top 3は賞金あり(5,000/3,000/2,000 AUD)。

(2) Film Creators(映像部門)※NEW
VRChat内で撮影した映像作品(編集あり)で応募でき、こちらもTop 3に賞金(3,000/2,000/1,000 AUD)。

「ワールドは作れないけど、映像なら撮れる」というクリエイターも参加できる仕組みが作られ、より多くの参加者が集まる見込みです。

募集期間は 2026年2月18日〜4月5日(PST 23:59締切)です。また、弊社の月面スマートコミュニティLumarnity VR v2.0や同ワールドで無料配布している「宇宙エンジニア」アバターを活用した作品もお待ちしております!

SPACE JAMが示唆する、宇宙×メタバースの可能性

当イベントは、宇宙ビジネスとメタバースの関係性を、ぐっと身近に引き寄せる取り組みだといえます。
これまで宇宙産業は、ロケットや人工衛星といった、「高度で専門的な領域」として語られることが一般的でした。しかし、本イベントではアバターを通じて月面基地を体験したり、衛星データを可視化した空間を共有したりと、「体験」を軸に宇宙を捉え直します。

その結果、専門家と一般参加者の心理的な距離は縮まり、宇宙ビジネスは“遠い世界の話”ではなく、“自分も関われる産業”として認識されやすくなります。さらに、地理的制約を受けずに多くの人が同時参加できる特性は、スタートアップにとって実証や広報、採用活動の新たな場となります。
こうした動きは、宇宙ビジネスをハード中心の産業から、コミュニティと共創する産業へと進化させる契機となり得ます。そしてメタバースは、娯楽空間を超えた「産業基盤」としての価値を、静かに高めるはずです。

ワールド勢も、映像勢も。
Space JAM 3、ぜひ応募してみてください。

関連リンク