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2025.05.30

【連載】NFT活用で注目! HEXA(ヘキサ)の教科書(第10回)WEB3.0型ブログサービス「6ブログ」で記事を資産に変える新時代のコンテンツビジネス

日本円だけでNFTの発行や売買ができる、日本初のNFTマーケットプレイス「HEXA(ヘキサ)」について学ぶ連載も第10回目!今回は、HEXAが提供するWeb3型のブログ「6ブログ」をご紹介いただきます。「続きを読む権利がNFTになる」――。なんだか新しいブログの形が見えてきますね。早速教えて頂きましょう!

株式会社デイジープレイス 代表取締役COO 

吉野 渉

デイジープレイスでは企画作成、メタバース、NFT、AR等を担当。RobiZy(ロボットビジネス支援機構)主催NFTコンペ「アイデア部門」GPや販促コンペ「協賛企業賞」、徳島DXフォーラム「ソフトバンク賞」など多くの受賞歴あり。HEXA(ヘキサ)との関わりでは、個人でHEXA公認アンバサダー、HEXA公認メタバース建築家を務める。デイジープレイスは法人としてHEXA公認エージェントに参画。

こんにちは、デイジープレイスの吉野です。記事の続きを読む権利をNFT化し、読んだ後に古本のように転売できる革新的なWEB3.0型ブログサービスです。まだ市場としては発展途上ながらも、従来の販売型ブログにはない「読んだ後の資産価値」を生み出す可能性を秘めています。新しいコンテンツビジネスの形として、先駆的に取り組む価値がある「6ブログ」の特徴と実践的な活用法をご紹介します。

「6ブログ」とは? 古本市場の概念をデジタルコンテンツに応用

「せっかく時間をかけて書いた記事なのに、一度読まれたら終わり...」「コンテンツの価値に見合った収益を得られない...」「ブログ運営で継続的な収入を得る方法はないか...」

こんな悩みを持つブロガーやコンテンツクリエイターの方は多いのではないでしょうか?

そんな悩みを解決するかもしれないのがHEXAが提供する「6ブログ」です。6ブログとは、記事コンテンツを読める権利をNFT化することで、「ブログ古本市場」を創出する全く新しいWEB3.0型ブログサービスです。

6ブログの革新的なポイント

従来の記事コンテンツには、大きく分けて2つの形態がありました。

  • 無料で全て読める記事:広告収入が主な収益源
  • 有料で全て読める記事:課金収入が主な収益源

6ブログでは、これらに加えて「読んだ後に転売できる記事」という第3の選択肢が登場しました。読者は記事を読んだ後、その「続きを読む権利NFT」を古本のように他の人に売ることができるのです。

このシステムによって、

  • クリエイターは記事の転売ごとにロイヤリティ収入を得られる
  • 読者は読み終わった記事を転売できるため、実質的なコスト削減が可能
  • 二次購入者は中古価格で質の高いコンテンツにアクセスできる

まさに、Win-Win-Winの関係が構築できるのです!

 

6ブログの6つの特徴 - 従来のブログとはどう違う?

6ブログの名前の由来ともなっている6つの特徴を見ていきましょう。

特徴1:記事の続きを読める権利をNFT化(記事コンテンツの古本市場)

6ブログ最大の特徴は、記事の続きを読める権利をNFT化できることです。例えば、100個限定で読む権利を販売すると、購入者は記事を読んだ後、その権利をNFTとして転売できます。

特徴2:記事コンテンツの内容はアップデートや編集が可能

NFTというと「一度発行したら変更できない」というイメージがありますが、6ブログでは記事そのものではなく「読む権利」をNFT化するため、記事の内容は後から編集・更新が可能です。

特徴3:アフィリエイトを含めて商用利用が可能

6ブログでは、記事内にアフィリエイトリンクを含めたり、他のNFTプロジェクトの宣伝を行ったりすることも可能です。

特徴4:HEXANFTのドメイン内でブログが書ける

6ブログで作成された記事は、NFTやWEB3.0分野で高い評価を受けているHEXAのドメイン内に公開されます。よってSEO対策がはじめからなされてて検索に引っかかりやすいです。

特徴5:6ブログ成長でHEXA LAND NFT(広告枠NFT)の価値上昇

6ブログを含むHEXAサイトのヘッダーとフッターには、HEXA LAND NFT保有者が無料で広告を出稿できる仕組みがあります。

特徴6:招待制から一般公開へ

当初は招待制でスタートした6ブログですが、2023年11月6日からは招待制が撤廃され、より多くの人がサービスを利用できるようになりました。

 

6ブログの6つの特徴

noteとの違い - 6ブログならではの強みと使い分け

記事の販売プラットフォームとしては、noteが最も一般的に知られています。では、noteと6ブログはどのように違い、どう使い分けるべきなのでしょうか?

6ブログが特に強みを発揮するシーン

1. 希少価値のある限定コンテンツ

noteでは基本的に誰でも購入できますが、6ブログでは販売数を限定することで「100人だけが読める特別な記事」などの希少価値を生み出せます。この希少性が転売時の価値向上につながります。

2. 長期的な収益を重視するケース

noteでは一度の販売で収益が完結しますが、6ブログでは記事が転売されるたびにロイヤリティが発生します。時間をかけて価値が高まるような本質的なコンテンツほど、6ブログの方が長期的なリターンが期待できます。

3. コレクション性のあるシリーズ記事

「全10回のマスター講座」のようなシリーズコンテンツは、NFTコレクションとしての価値も生まれます。第1回目を読んで価値を感じた読者が、後続の記事を先行投資として購入する動機にもなります。

4. Web3やNFT関連のコンテンツ

Web3やNFTに興味のあるユーザーが集まるHEXAプラットフォーム内で公開されるため、関連コンテンツはターゲットユーザーにリーチしやすいという強みがあります。

 

Noteと6ブログの主な違い

6ブログで何を書く? コンテンツ戦略のヒント

6ブログでは、どのような記事が読者に価値を提供し、NFTとしても評価されるのでしょうか?以下にいくつかのアイデアを紹介します。

有益な専門知識や独自の分析

  • NFTやWeb3.0に関する専門的な解説
  • マーケット分析やトレンド予測
  • 特定分野の専門知識やノウハウ

クリエイティブな表現

  • 小説や詩などの創作コンテンツ
  • アート作品の制作過程や解説
  • 音楽や映像作品のバックストーリー

限定的な情報や体験

  • インタビューや対談記事
  • イベントレポートやリサーチ結果
  • クローズドコミュニティの内部情報

実用的なガイドやチュートリアル

  • ステップバイステップの解説ガイド
  • ツールやサービスの使い方
  • 課題解決のためのノウハウ

6ブログの可能性と現実的な活用法

ここまで販売をゴールとして6ブログについて綴ってきましたが、無理に販売する必要はありません。販売しなくてもSEO対策済みのブログとして活用ができます。例えば2025年4月に投稿した記事のビュー数が70未満になっているものがありません。6ブログは誰かに必ず届く記事としても優秀です。

6ブログはデジタルコンテンツの所有と流通の概念を根本から変えるサービスとして登場しました。記事を読む権利をNFT化し、古本市場のような二次流通を可能にする仕組みは、従来のブログプラットフォームにはない革新的なアプローチです。

しかし、現時点では市場としてはまだ成熟しておらず、活発な取引や豊富な成功事例が見られるまでには至っていません。これは新しいコンセプトのサービスが広く受け入れられるまでの「キャズム(溝)」の段階にあると言えるでしょう。

デジタルコンテンツの世界は常に進化しており、6ブログのようなサービスは従来の常識を覆す可能性を秘めています。現時点では大きな流れとはなっていなくても、Web3.0の発展とともに価値が高まる可能性は十分にあります。

先進的なクリエイターとして、新しい波の最前線に立ち、未来のコンテンツビジネスの可能性に触れてみる価値は大いにあるでしょう。6ブログというプラットフォームの今後の発展と、そこで生まれる新しいコンテンツエコノミーに期待しながら、現実的な視点でその可能性を探っていきましょう。