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2025.01.30

【連載】くだらなくて、新しい経済圏を創ってみます(第3回)

2024年2月のMetaStepローンチよりはるか以前からJapanStepのパートナーにいち早く名乗りを上げて頂いたWeb3を基点に約800人が所属するクリエイティブコミュニティ カバードピープル。「くだらない事にこそ価値がある」を提唱し、面白い取り組みを次々と生み出している代表のヒオキンさんによる本コラム。2025年最初のコラムでは、2024年10月にカバードピープルが仕掛けた「大おおがね祭り」の様子を振り返って頂きました。ではヒオキンさん、よろしくお願いします!

ヒオキン

採用広報向けのクリエイティブ制作やSNS運用のサポートをする会社を10年間経営。2021年10月にWeb3領域に参入。20222月、カバードピープルコミュニティを立ち上げ。コミュニティ運営、事業創出、お祭りやカンファレンスを含む複数のイベントの企画・実施に携わっている。

2024年10月26日。

鹿児島県薩摩川内市にて"大おおがね祭り"が開催され、約1,000名の地元の方々が訪れ大盛況のうちに幕を閉じました。

開催当日の天気予報は10日ほど前から、ずぅーーーっと降水確率50~90%の間を行き来しておりましたが(前日の予報も80~90%の降水確率)、日頃の行いが良かったのか、まさかの晴れ。

奇跡の晴れ。

その前に改めてこの”大おおがね祭り”について簡単に説明します。

主催は、カバードピープルという団体。

Web3.0、ブロックチェーン、NFTなどに興味のある情報感度の高い人々の中から起こったデジタルコミュニティで、関連のNFT保有者は約1,000名。

北は北海道から南は沖縄、ニュージーランドやドバイまで、世界中にメンバーがいます。

漫画に出てくる肉を被ったヘンテコなデジタルアート(NFT)買った人たちは、「くだらない事にこそ価値がある」というカバードピープルの基本思想に共感した人たち。

※ヘンテコなデジタルアート

そんなデジタルコミュニティと地域の人たちが滑らかに緩やかに繋がりながら、"100年後も続く地元の定番祭りをつくる"がコンセプトのお祭りが、この"大おおがね祭り"。

『祭りの中心に鐘があって、祭りの参加者が鳴らしていたら面白いよね』

というざっくりとした話から祭りのアイコンと内容が決定。

実行委員会をつくって約10ヶ月間準備してきたこのお祭り。

だからこそ、何としてでも台風や雨は勘弁して欲しいというのが関係者全員の願いでした。

当日は天気予報の予測を見事に破り、晴れ間が広がりました。

会場の河川敷中央の櫓の上に、黄色いインパクトのあるバルーンタイプの梵鐘(2m)が鎮座。

囲うようにして、10店舗の個性的なフードや体験ブース、縁日エリア、メインステージがならび、中は座って食べられるエリア、フリマエリア、モルックで遊べるエリアも。

(その他、同時開催していたメタバースイベントを映し出すモニターやコミュニティメンバーが作ったフォートナイトで遊ぶコーナーも)

縦50m×横100mのコンパクトなエリアにまとめることで一体感が生まれ、開催時間の11:00〜16:00の間で、時間帯によっては色々な所で行列ができ、活況がありつつとても居心地の良い空間となりました。

各エリアには事前に資金的に応援して頂いた企業様や個人のスポンサー様が分かるようにお名前やロゴを掲載させて頂きました。

※ちなみに個人のスポンサー(パトロンと呼んでいました)に関しましては、KDDIのαUマーケットというNFT販売プラットフォームで販売。

改めてご支援頂きましたスポンサーの皆様、本当にありがとうございました。

何より多くの人の注目を集めたのが、中央の黄色いバルーン梵鐘。梵鐘を下で支えるやぐらの特定の場所にカードをかざすと「ボーーン」という大きな音が出るギミックが、否が応でも子供たち大人含めて「何あれ??」という興味を引きました。

用意していたトレカ風のカード(梵鐘トレカ)を無料で配布した結果、多くの人が押し寄せ、行列が出来るほどでした。

非常にシンプルな構造ではありますが、この"わかりやすさ"というのがテクノロジーを普及させる上でも大事なんだなと感じました。

会場のすぐ側には、人工芝の坂があるため、祭りのコンテンツの一つとして、ソリを貸し出しました。

子供たちが、ずーーーーっと遊び、その様子を親御さんたちが微笑ましく眺めるという光景も。

夕方前には、"だるまさんが転んだ"やスポンサー様の1社である(株)センス・イット・スマート様の"歩いて豪華賞品をゲットしよう"企画の抽選会が開催され盛り上がりました。

また、開催時間と合わせてメタバースのプラットフォーム、clusterにてメタバースイベントが実際の会場とメタバースを繋ぐ形で開催。

メタバースイベントでお馴染みのインフルエンサー様達に盛り上げて頂きました。

16:00ごろ一旦日中の部は終了。

出店者様たちの撤収作業と運営側も本部テント解体などを行いました。

17:00〜は、BBQタイム。事前にチケットを購入した方々限定で、美しい夕日と川内川を見ながら美味しい食事と楽しい会話を堪能しました。

お腹もいっぱいになったところで、いよいよクライマックス。

そう、花火打ち上げです。

花火をみるためだけにお越しになられた方々もいらっしゃいました。

しかも今回は、BBQ会場のすぐ側からの打ち上げ。目の前に広がる大パノラマは圧巻でした。

昨年より冷静に見られている自分がそこにはいましたが、この風景がこれから毎年、何年も何年も繰り返され、その中にドラマと思い出が詰まっていきながら、歴史が紡がれていく未来があったらいいなぁと祈りにも似た感情がありました。

という訳で、無事にお祭りを成功のうちに終わらせる事ができました。

この祭りを持続可能なものにするためには、積極的に動く“人(メンバー)”と“資金(お金)”が不可欠。

仲間は少しずつ増えてきたので、仲間集めをしつつ、毎年、開催できる資金集めのスキームを構築していこうと考えています。(是非、ご協力お願いいたします。)

祭りは目的ではなく、手段だと考えています。

本質的には、僕たちの思想やビジョンまたは、カバードピープルというコミュニティが、祭りを通じて、地域と混ざり合い、数十年、数百年後も、一つの文化として、地域に定着する事が目的だと思っています。

デジダルコミュニティと地域がNFTなどのテクノロジーを活用しながら、一つに混ざり合い、進化していく様をぜひ、ご注目ください!!

来年の開催は、2025年11月22日(土)です!

ぜひ、現地でお酒を飲みましょう!!!(笑)

●関連リンク

大おおがね祭り 

カバードピープル