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2024.12.25

【連載】NFT活用で注目! HEXA(ヘキサ)の教科書(第6回)リアル店舗のサービスの幅が広がる「会員権NFT」

日本円だけでNFTの発行や売買ができる、日本初のNFTマーケットプレイス「HEXA(ヘキサ)」について学ぶ連載も早くも第6回目を迎えました。第6回のテーマは「会員権NFT」。では吉野さん、よろしくお願いします!

株式会社デイジープレイス 代表取締役COO吉野 渉

デイジープレイスでは企画作成、メタバース、NFT、AR等を担当。RobiZy(ロボットビジネス支援機構)主催NFTコンペ「アイデア部門」GPや販促コンペ「協賛企業賞」、徳島DXフォーラム「ソフトバンク賞」など多くの受賞歴あり。HEXA(ヘキサ)との関わりでは、個人でHEXA公認アンバサダー、HEXA公認メタバース建築家を務める。デイジープレイスは法人としてHEXA公認エージェントに参画。

今回は、HEXAの新機能の中でもまだご紹介していなかった「会員権NFT」についてお話しします。会員権NFTは、利用にあたりウェブサイトへの規約記載など若干のハードルがありますが、それをクリアすれば非常に有用なサービスです。

特に、フィジカルサービスとの連携がしやすい点が魅力的です。そのため、NFT初心者にとっても、最初に触れるNFTとして良いきっかけとなり得ます。会員権NFTは、デジタルとリアルを繋ぐ新しい可能性を広げるツールとして注目されています。

会員権NFTについて

会員権付きNFTとは?

会員権付きNFTは基本期限が無くずっと使えるサービスです。サービスの利用により回数が減るものではありません。

●フリードリンクや1品が無期限でずっと無料
シャンプーやヘッドマッサージが無期限でずっと無料
ずっと10%割引 など

チケットNFTとは?

HEXAの表記では会員権付きNFTとなっていますが、こちらは使用により回数が減るものです。また、使用期限など資金決済にかかる前払式支払手段の適用対象外であることを発行者自身が確認する必要があります。

●食べ放題10回無料(120日以内)
ジムが5回無料(120日以内)
商品が毎月届く(120日以内) など

※地方自治体が提供するサービス・発行するNFTについては120日以内とする必要がない場合もあります。

HEXAの説明はこちら

会員権付きNFTの発行の仕方

以下で、手順をご紹介します。

①まずは発行する会員権の種類を選ぶ。

会員権付きNFTの発行手順

②それぞれの注意事項を確認しチェックを入れる。

それぞれの発行手順

③発行する会員権の内容を記載する。

発行者が保有するウェブサイトに規約などの記載が必要な個所がありますので、予め入力してください。

サービス内容の記載例

チケットNFTの発行実例

サーフィン・ヨガ教室「SURFCITY宮崎」での実用例をご紹介します。SURFCITY宮崎では、スタジオプログラム1回分の受講権をNFT形式で販売しています。

対象のスタジオプログラムはこちら

NFTを活用することで、使用済みのチケットもデジタル記念品として手元に残る仕組みを提供しています。このサービスは、観光で訪れる一時利用(ドロップイン)の多い顧客層を意識し、事前決済による利便性向上と、旅の思い出としての価値を兼ね備えています。

SURFCITY様の発行事例
SURFCITY様の発行事例②

店舗での利用の流れ

店舗でNFTチケットを利用する手順は非常にシンプルです。以下の2ステップで完了します。

①NFTを提示してもらう

②「チケットを使用する」を押す

簡潔に言えば、この2ステップで完了します。この操作だけでチケットの回数が自動的に減り、すぐにサービスを提供できる状態となります。また、店舗内に以下のような案内図を掲示することで、利用者にとってさらにスムーズな体験を提供できます。

店舗での利用の流れ

会員NFTの可能性

本記事ではフィジカル店舗での利用例を紹介しましたが、会員NFTはアイデア次第でさまざまな用途に展開できます。たとえば、講演会やコンサート、イベントのチケットとして活用する場合、現地での支払いが不要になり、さらに偽造が不可能な仕組みを提供できます。これにより、近年問題となっているチケット詐欺を防止できるだけでなく、使用前のチケットについては売主と買主の間で二次売買が可能です。

また、ロックアップ期間を設定の仕方では、イベント開催期間中の二次売買自体を制限することもできます。これにより、主催者側の運営がより円滑になるだけでなく、イベントの管理が簡略化されます。

一方で、コミュニティの構築が主目的の場合は、前回の記事でも紹介させて頂いたエアドロップ方式のほうが敷居が低く、より多くの人々にアプローチしやすいでしょう。目的に応じてこれらのNFT機能を適切に使い分けることで、サービス提供の幅をさらに広げることができます。みなさまのさまざまなNFTの活用を楽しみにしております。