「Web3やメタバース、3DCGの領域で活躍するクリエイターさんについてもっと知りたい」そんな思いからMetaStep(メタステップ)でスタートしたコラム「クリエイターの履歴書」、第5回目です。
前回に引き続き今回も、株式会社HIKKY所属のクリエイターである林啓太さんをご紹介します。これからクリエイターを目指す方にはもちろん、現在ほかの分野で活躍される方にも示唆多き内容だと感じました!
ぜひ、沢山の方にご覧いただきたいです、それではお楽しみください!
●名前 林啓太
●活動歴
幼少期に見た「ドラえもん」や「ドラゴンボール」に感銘を受け漫画家を目指し、高校では漫画研究部に所属し、漫画の技術を独学で学ぶ。高校卒業後に代々木アニメーション学院に進学するも、独学で学ぶ以上の発見がなかったため1年で中退。先輩の紹介で出会った漫画家さんのアシスタントや、漫画家デビューした弟の手伝いなどをしつつ連載を目指すが、漫画家として芽吹くことはなかった。
その後、国内TRPGシーンの激動を受け、活動の幅を広げようと模索していたところに、知人であったイラストレーターの黒銀(HIKKY COO・喜田龍一)に声を掛けられ、彼の手伝いを始めたことをきっかけに、漫画制作やTPRG制作などで培ったさまざまな創作技術や知見を生かして、スマートフォンゲーム制作やバーチャルマーケットなどに携わっていくことになる。
2020年…Vket3以降のクラウドファンディング担当を経て、2020年開催のVket5からワールドのストーリー制作に携わり始める。
・フリーランスでキャラクターデザインやメカデザイン、イラスト制作やTRPGの制作に携わる。
テキストツール、CLIP STUDIO PAINT、PhotoShop
高校生の頃にWindowsPCとタブレット、PhotShop5.0を親に買ってもらい、技法書やネット検索などで独学。
COMIC STUDIO、Painter、CLIP STUDIO PAINT、PhotShop、Illustrator、InDesign
ChatGTP-4o、画像生成AI、AIボイスチェンジャー
●愛読書
・藤子・F・不二雄SF短編集
●今ハマっていること
配信はコメントなどを通じてインタラクティブ性の非常に高いコンテンツであり、その同期コミュニケーション性や参加感はほかに代えがたいおもしろさがあります。
●学生時代ハマっていたもの
母親が本棚の奥に隠していた「火の鳥」や「ゴルゴ13」を盗み見ていたことなどをきっかけとし、古本屋をめぐって色んな漫画を読み漁ったり、U局で放送していた昔のアニメや特撮をビデオ録画して何度もリピートしたりしていました。
●今の活動を志した理由
子供の頃に目指していた漫画とは異なる場で活動を続けていますが、根底にはおもしろい物を創作し、誰かに楽しんでもらいたいという想いが通底しています。その「誰か」には自分も含まれていますので、自分が楽しめたうえで皆にも楽しんでもらいたいと、創作活動を続けています。
●今後やりたいこと(挑戦したいこと、夢など)
どんな形になるにせよ、創作の現場に立ち、自分の手を動かし続けることです。
●クリエイターを目指す方へメッセージ
まずは世にあふれる様々なものを楽しんでください。
それは漫画やアニメ、あるいはゲームや本、配信だけではありません。普段の生活からも「おもしろい」と思えるものは沢山見つかるはずです。クリエイティブのアウトプットにはともかく沢山のインプットが必要です。何もない無から創作をするのは、僕は不可能だと思っています。
その上で、「楽しくない」インプットは純度も下がり、非常に摂取効率が悪くなると思いますので、(時にはそれでも必要な時はありますが)楽しみながら、大量のインプットを続けることこそが、クリエイティブの源泉を潤してくれることでしょう。
かくいう僕も、ピーク時は毎週50本以上のアニメや特撮を「ながら視聴」し続けたり、先にも触れたとおりVTuberさんの配信を副窓し続けつつも、世界情勢や政治などのニュース、科学技術などにも興味を持ち、常にインプットを絶やさないようにしています。(最近は深夜のMTGなども多く多忙であり、アニメの視聴本数が激減しているのが目下の悩みだったりするのですが……w)
●今後創りたいものや目標
VRやメタバースに特化したTRPGのシステムを作ってみたいですね。
TRPGは、ユーザーさん自身の創作を介さないと遊べないという、非常にクリエイティブな遊びです。アバターをまとって「もう一人の自分」となるVR/メタバースとの相性も抜群でしょう。僕がかつて様々なTRPGシステムを遊ぶことで受け取ってきた「創作の種」を、VRやメタバースを楽しむ人たちにも受け取ってもらえるようになったら嬉しいなと思っています。
林啓太さんにお話を伺い、一番刺激を受けたのは、第一線で活躍されているにも関わらず、今でもどん欲にインプットされる姿勢です。
4~6窓同時視聴など、超人的なインプットの姿勢はさておき、「大量のインプットを続けることこそが、クリエイティブの源泉を潤してくれる」という考えは、クリエイターのみならず、多くのビジネスパーソンにも当てはまるのではないでしょうか?
クリエイターの履歴書では今後もさまざまなクリエイターの方にお話を伺います。それではまた次回もお楽しみに!