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2024.09.26

コールドウォレットの種類と注意点を徹底解説!大切な暗号資産を守るために

暗号資産への注目が高まる中、その安全な管理方法が重要になってきています。

近年ではエアドロップと呼ばれる、暗号資産を無料配布するプロモーションが注目されていることから、偽サイトに誘導してウォレットの資産を盗むなどの詐欺行為が増加しています。

そこで今回は、大切な暗号資産を守るための「コールドウォレット」について解説します。

(過去に掲載したブロックチェーンの基礎知識「ブロックチェーンとは何か?仕組みをわかりやすく解説」も是非併せてご覧ください)

コールドウォレットとは?安全に暗号資産を保管するためのツール

コールドウォレットとは、インターネットに接続されていないオフラインの環境で暗号資産を保管するためのツールです。暗号資産を管理するための秘密鍵(暗証番号のようなもの)をオフラインで保管することで、ハッキングや不正アクセスのリスクを大幅に減らせます。

暗号資産を保管する方法には、大きく分けて「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類があります。MetaMaskに代表されるホットウォレットはインターネットに接続された状態で利用するウォレットで、利便性は高いものの常にハッキングの脅威にさらされています。

一方、コールドウォレットはインターネットに接続されていないため、物理的にデバイスを盗まれない限り、ハッキングのリスクはほぼありません。したがって、大切な暗号資産を安全に保管するためには、コールドウォレットの利用が強く推奨されています。

コールドウォレットの種類とメリット・デメリット

(引用:Unsplash

コールドウォレットには、主に以下2種類が存在します。それぞれ一長一短があるため、自身の利用状況に合わせて選ぶことが重要です。

1. ハードウェアウォレット

USBのような専用デバイスに秘密鍵を保管するタイプ。代表例としてはLedgerやTrezorなどが挙げられます。

(引用:Ledger

ハードウェアウォレットは物理的に盗難されない限り、秘密鍵が外部に漏れる心配がありません。ただし、デバイスを紛失してしまい、秘密鍵が分からなくなると資産を引き出せなくなるため注意しましょう。

なお、ハードウェアウォレットが故障しても、秘密鍵さえあれば問題ありません。実際にはハードウェアウォレットに暗号資産は入っておらず、秘密鍵がオフラインで保管されているだけ。

秘密鍵を使って新しいウォレットを設定すれば、ブロックチェーン上に記録された残高を復元できるのです。

2. ペーパーウォレット

秘密鍵を紙に印刷して保管するタイプで、最もシンプルなコールドウォレットと言えます。ペーパーウォレットのメリットは、紙さえ守れば秘密鍵が漏洩する心配がないこと。

デメリットは紙が劣化したり破れたりすると使えなくなることや、暗号資産を送金するたびに手入力が必要なことです。

安全に保管するためには耐火金庫に保管する、スチール製のプレートに秘密鍵を刻印するサービスを利用するなどの対策が必要です。

ステンレス製のカードにアルファベットが刻印されたパーツをはめ込むCryptosteel(クリプトスティール)という製品もおすすめですよ。

(引用:Cryptosteel

コールドウォレットを利用する際の注意点

コールドウォレットは非常に高いセキュリティを誇りますが、利用する際には注意点もあります。

まず、コールドウォレット自体を紛失したり、盗難に遭ったりしないよう、十分な注意が必要です。デバイスや秘密鍵を書いた紙を失くすと二度と資産にアクセスできなくなるため、物理的に安全な場所で保管しましょう。

また、コールドウォレットから暗号資産を送金する際は、送金先アドレスに間違いがないかを確認することが重要です。一度ブロックチェーンに取引が記録されると、取り消すことはできません。送金先を間違えると、暗号資産を失ってしまう可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。

さらに、秘密鍵を絶対に他人に知られないようにしてください。たとえ家族や友人であっても、絶対に共有すべきではありません。秘密鍵を知られてしまうと、資産を不正に引き出される危険性があるためです。

まとめ

DeFi(分散型金融サービス)などの暗号資産サービスが普及する中、コールドウォレットの重要性はますます高まっています。

ウェブ上で暗号資産を管理できるホットウォレットは確かに便利ですが、利便性と引き換えに資産を失うリスクを負うのは得策とは言えません。手間はかかりますが、資産は自分の手でしっかりと守るという意識を持つことが暗号資産投資には欠かせません。

コールドウォレットを適切に利用することで、安心して暗号資産を保管できるようになります。自身に合ったコールドウォレットを選び、大切な資産を守っていきましょう。