NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)を使ったビジネス展開を考えているのであれば、業界最大手のNFTマーケットプレイス(インターネット上でNFTを売り買いできる取引所)OpenSea(オープンシー)についての理解が不可欠です。
しかし、NFT=デジタルアートというイメージが強いため、アート制作に関わっていない方は、どのようにビジネスに活用すれば良いかイメージがつかみにくいかもしれません。
そこで今回は、OpenSeaで購入できる現実世界のサービスと連携したNFTコレクションを3つピックアップして紹介します。NFTに興味を持たれた方や、これからNFTを活用した新しいサービスを展開したいと考えている方は是非参考にしていただき、ビジネス活用のヒントにしていただければ幸いです。
(過去に掲載した「OpenSeaの初心者向けガイド:特徴や始め方、注意点を解説」もぜひあわせてご覧ください。)
(引用:NOT A HOTEL)
NOT A HOTEL(ノットアホテル)は、世界中に自分の家を持つことをコンセプトにしたライフスタイルサービスです。所有物件をアプリで自宅、別荘、ホテルに切り替えて運用できるのが特徴。
同社が発行するNFT「NOT A HOTEL NFT」は、メンバーシップ権をNFT化したもの。保有者は格安で施設に宿泊でき、限定イベントにも参加できます。メンバーシップはS、Y、Xの3種類あり、一回に宿泊できる日数が異なります。
(参考)2024年5月現在、OpenSeaではSタイプが4ETH(約200万円)から出品されています。
(引用:OpenSea)
NFTには宿泊日と宿泊先がランダムに割り当てられ、1年に1回宿泊券「THE KEY」がエアドロップ(ウォレットに送信)される仕組み。1泊できるSタイプを200万円で購入すれば、1回につき約4万円で宿泊できる計算になります。
このように、メンバーシップ権をNFT化することにより、偽造防止や所有者を明確にできるメリットがあります。