スマートフォンなどのデバイスやウェブサービスは、昔と比べると操作性や表示速度も上がり、日々使いやすくなっています。これは技術の進化だけでは実現できません。ユーザーが操作する画面などの「ユーザーインターフェース=UI」や「ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)=UX」が重視され、進化が積み重なった結果です。
メタバースやXR(=VR/AR/MRの総称)にもUI/UXが重要なのは言うまでもありません。例えば、メタバースでイベントを開催する際、操作性が悪くストレスを与えては、いくらイベント自体=UXが面白くても、ユーザーの満足度は低くなりかねません。逆に、操作性が良くても中身が無いものが評価されないのは言うまでもありません。UI/UXは、メタバースプラットフォーム選定やXRコンテンツづくりにおける大事な指標の一つです。
今回MetaStep(メタステップ)編集部は、UI/UXデザインとテクノロジーに強みを持つ新世代のDX支援会社アイスリーデザインに記事の執筆を依頼。快くお引き受け頂きました。UX/UIへの正しい理解は、あなたのビジネスのきっとお役に立てるはずです。では、よろしくお願いいたします。
※xR/XR表記について:アイスリーデザインの公式では「xR」という表記を使用しておりますが、MetaStepではXRという表記に統一しております。ご了承ください。
株式会社アイスリーデザイン
デジタルサービス支援のプロフェッショナル集団として、サービスコンセプトからUIのディテールまで神経を行き渡らせ、一貫した顧客体験を創り出します。ユーザーが喜んで使い続け、ファンになり、ビジネスとして成長するモノづくりを支援。AR/VRコンテンツ開発の知見や実績を活かしメタバース・XRのセミナー開催などを手がけ、「0を1にする仕事で新しい世界を創る」をテーマに、未来を切り拓きます。
皆さんこんにちは、アイスリーデザインです。サービスの利用率や継続率向上のために、UI/UXは非常に重要です。今回のコラムでは、メタバースやXRコンテンツの観点からUI/UXを解説します。
メタバースやXRコンテンツは、3DCGで作られたモデルや、読み込みに時間がかからないリアルタイム通信などを駆使することで、没入感の高い体験を提供する技術です。これらの技術は、エンターテイメント、教育、ビジネスなど、様々な分野で活用されることが期待されています。
具体的な利用シーン
-バーチャル空間での会議やイベント開催
-教育現場でのバーチャルフィールドトリップ(オンラインでの校外学習)やシミュレーション
-医療現場での遠隔手術やリハビリテーション
-製造業での製品設計やシミュレーション
-小売業でのバーチャル店舗やバーチャル試着
これらの利用シーンにおいて、体験をより良いものにするためには、使いやすい操作性や分かりやすい画面レイアウトといったユーザーインターフェース(UI)と、体験した際に感じる感情や満足度といったユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインが非常に重要です。
(引用:Cluster公式note) 常に見やすく、使いやすいUIづくりが各企業で行われている
Webサイトやスマホの画面といった2Dのデザインとは異なり、3D空間ではまた別のUI/UXデザインが求められます。メタバースにおいて没入感の高い体験を提供するためには不可欠です。
ここからは、その特徴や重要性に触れつつ、ビジネスにメタバースやXRを取り入れる上でのポイントをお伝えしていきます。