エンタテイメント業界での活用から、今後、他の産業に社会実装が進むと言われているバーチャルヒューマン。今回、MetaStep(メタステップ)編集部は、人体情報データ活用の研究開発を進める「トッパンバーチャルヒューマンラボ」に潜入取材した。日本にわずか2台しかないスキャニングシステムの撮影体験やデモを通じ、バーチャルヒューマンの可能性を体感。「人体の計測データがオンライン上を行き来する時代は近い」と熱い思いで同技術の研究を続けるTOPPANホールディングス株式会社(以下、TOPPANホールディングス)の田邉 集氏に、最新動向とビジネス活用の可能性について聞いた。(文=MetaStep編集部)
TOPPANホールディングスがデジタル情報の発信地である秋葉原に2020年12月に開設した「トッパンバーチャルヒューマンラボ」は様々な人体情報データ活用に関する研究/用途開発を推進する共創の場だ。個別の入室管理システムや監視カメラなど厳重なセキュリティ対策が施されたラボに入ると、近未来感漂う大きなドーム状の装置が目に入る。