現在、広く用いられているデータ保存手法であるクラウドストレージ。読者の皆さんもGoogleドライブやOneDrive、iCloud Driveなどを使って写真やファイルを保存している人も多いのではないでしょうか?実はクラウドストレージはその構造上、さまざまなリスクを抱えています。その対策に期待されているのが「分散型ストレージ」です。
社内ネットワーク参加者のパソコン(社員用PCなど)やスマホの空き容量を利用してデータを保存する技術で、これまでのクラウドストレージ型のように「企業や組織が運営するサーバー」を使いデータを管理する方式とは違っています。巨大テクノロジー企業に一極集中しているデータ管理のあり方を変える可能性があります。
そのあり方を変える必要なんてないと思った方もいるでしょう。安全だと思いがちな所にも意外な穴があったりします。この記事では、従来のクラウドストレージ型の課題に言及した上で、分散型ストレージの特徴や期待される役割について解説します。
クラウドストレージとは、インターネット上でデジタルデータを保管する仕組みのことです。具体的には、以下のような特徴を持ったサービスを指します。
現在では日常生活からビジネスに至るまで、非常に多くのユーザーがクラウドストレージを利用しています。どのデバイスからでも最新のデータにアクセスでき、とても便利なサービスだと言えます。
(引用:写真AC)
ところがクラウドストレージは、特定のサーバーに集約してデータを管理しているため、以下のような課題も抱えています。